ペーパードリップ、サイフォン、ネルドリップ、フレンチプレス、メタルメッシュ、セラミックドリップ等々、珈琲を淹れる器具は様々でペーパードリップ以外は結構マニアックになってしまうけれど、どの器具を使おうが正しい抽出をすればほぼ同じ味を作ることができます。(フレンチプレス、メタルメッシュ、セラミックは別)
一般的なペーパードリップ、これはかつてのカリタ・メリタからV型ドリッパーの出現で画期的な進化を遂げました。理に適った抽出角度(60度)で確実に抽出力がアップしたことで、誰が淹れても珈琲豆と焙煎がしっかりしたものであればある程度お気に入りの自家焙煎カフェの味を再現することができるようになったのです。
このあたりから日本の珈琲カルチャーも大きく変化してきました。
更に美味しく淹れるために・・・
①深煎りの豆は細かめに、浅煎りの豆は粗目にミルしてください。お店で挽いてもらう時はそのようにオーダーしてください。
②抽出スタート湯温は深煎り85度、浅煎り90度。冬場で深煎りを85度からスタートしてぬるく感じるようであればサーバーを耐熱
サーバーに変え火にかけ80度まで戻す。
③蒸らしは点滴のように少しずつ、まんべんなくゆっくりお湯を行き渡らせる。
④最初の一滴が落ちたら点滴を止め20秒待つ。
⑤蒸らしが終わったら最初の50ccは点滴で全体的に少しずつお湯を落とし珈琲の芯となるハートを抽出。次の50CCは中心に10円
玉サイズの円を描くように決して大きく振り回さず珈琲のボディを作る。この時、お湯をまんべんなくと思い振り回すと浸透圧
でペーパーとドリッパーの間にお湯が漏れてしまい豆に触れることなくお湯が落ちコクのない珈琲になってしまう。
⑥最後の50CCは500円玉くらいの円を中心に描くようにして味を調える。写真のような穴ができていれば成功です。
僕は台風の目と呼んでいます(笑)
結構面倒と思われるかもしれませんがお時間のある時に一度試してみてください。今までとは一味違った本格的な珈琲を味わっていただけると思います。