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取り除いた欠点豆。
農産物なので、たとえ市場に出回っている量が僅か数%のトップスペシャルティビーンズであったとしても銘柄により10%~20%は虫食いだったりカビだったり割れ豆だったり発酵だったり枯れ豆だったり様々な欠点豆が混入している。
これを取り除く作業がハンドアソートとかハンドピックと呼ばれる。やっているロースタリーもあればやらないロースタリーもある。これをやったからと言って珈琲が旨くなる訳ではないが、やらない珈琲特有の雑味だらけの不味さだけは避けられる。
本来、珈琲屋であるならハンドピックなど朝起きたら顔を洗うのと同じレベルの当たり前の習慣で、これをやっているのが旨さの秘訣だとは絶対言ってはいけないと思うし、ハンドピックをやっていると大々的にアピールしているカフェほど珈琲は旨くない。
あるべき珈琲豆とあるべき焙煎技術が整って初めて旨い珈琲になる。
ハンドピックだけで珈琲が旨くなるほど甘い世界ではない。