バードフィーダー

よく小鳥が止まりに来るので、バードフィーダーを置いて、ご来店してくださったお客様が簡単なバードウォッチングでもできたらと思ったけれど、置いた途端に全く鳥が現われなくなった。よほど警戒しているのか。

野鳥は警戒心が強く、中でも雀はとても臆病で、雀がフィーダーに集まるようになると他の鳥たちも安心して集まってくるようだ。

とはいえ、山間集落、特に稲作の無い山の中に雀はいない。僕もこの店で雀を一度も見たことが無い。

人の住む町中には猛禽類といった天敵がいないのと田んぼや畑に集まる昆虫を捕食できるので人の暮らす街には雀もいる。

ところが最近は雀の生息数が激減しているらしい。まだ絶滅危惧種とまではいかないけれど、この20年で80%も減少しているようだ。そのうち雷鳥どころか雀も絶滅危惧種に指定さえるかもしれない。

収穫量を上げるための強い農薬で餌となる昆虫の減少、巣を作れない近代建築の普及、温暖化による昆虫発生パターンの変化等々。

雀とかカラスとか、農家や都市部で暮らす人たちにとっては害鳥扱いされているが、雀やカラスを絶滅危惧種にしてしまう人間の方がよほど危険なような気もするけれど。

とりあえずこのフィーダーに鳥たちが集まってくれるようになると楽しみも増えるのだけれど。